yuunagi19の場合、仕事で疲れていると、帰り道にコンビニでエナジードリンクやスイーツを手に取ってしまう。
給料日前なのに「限定」と書かれた広告を見ると、ついポチってしまう。
この“消費行動”の裏には、人間の認知のクセ(認知バイアス)が潜んでいます。
本書『消費者の心理をさぐる』は、まさにその仕組みを心理学の視点で解き明かしてくれる一冊です。
📖 書籍の概要

『消費者の心理をさぐる──人間の認知から考えるマーケティング』は、日本心理学会の心理学叢書のひとつ。
「なぜ人は買うのか?」を認知心理学と消費者行動研究から解説しています。
扱うテーマは:
限定・割引・比較など、広告が意思決定に与える影響
「選択肢が多すぎると疲れる」という心理的負担
ブランドやパッケージが購買行動を変える仕組み
SNSやネット広告時代の消費者心理の変化
👍 社会人に刺さるポイント
- 疲れているときの購買行動が理解できる
👉 認知資源が減ると、人は「簡単な選択」や「お得そうな選択」に流されやすい。 - 職場や副業で応用できる
👉 ブログ記事やアフィリエイトで「選択肢を3つ」にすると、読者は真ん中を選びやすい。 - 心理マネジメントの視点が増える
👉 「買いたくなる自分」を理解することで、無駄遣いを減らしたり、意識的に選択できるようになる。
👎 惜しい点
- 内容は学術寄りで、即効性のあるビジネスノウハウ本ではない。
- 心理学用語に慣れていない人は最初やや取っつきにくい。
💡 本から得られる心理マネジメントのヒント
- ストレス買いの正体
👉 疲れたときは「短期的な快楽」を選びやすい。だから帰宅途中に甘いものを買ってしまう。 - “限定”に弱いのは自然な心理
👉 フレーミング効果や希少性バイアスが働いている。 - 自分の購買行動を客観視できる
👉 認知バイアスを知ると「今は心理的に流されているな」と気づける。
![]() | 消費者の心理をさぐる 人間の認知から考えるマーケティング (心理学叢書) [ 日本心理学会 ] 価格:2090円 |

📝 総評
『消費者の心理をさぐる』は、「なぜ自分はつい買ってしまうのか?」に悩む社会人にとって、心理マネジメントの視点を広げてくれる一冊です。
さらに、副業でアフィリエイトやブログをしている方にとっては、「読者の購買心理を理解して記事に活かす」武器になります。
👉 社会人が「自分の心」と「読者の心」をダブルで理解できる、実践的な心理学本だと感じました。