- 朝起きても、心が重い。
- 出勤しても、タスクをこなすだけで一日が終わる。
- 誰かに褒められるわけでもなく、達成感もない。
気がつけば、心の中でこんな言葉が浮かんでしまう。
モチベーションが湧かない理由は、「目標が死んでいる」からかもしれないです。
心理学的に見ると、モチベーションには大きく2種類あります。
- 外発的モチベーション:給料や評価など、外から与えられる動機
- 内発的モチベーション:自分の中から湧き出る興味・好奇心・やりがい
社会に出たばかりの頃は「とにかく生きるため」「一人前になるため」と、外発的な動機が原動力になります。
だがしかし、数年働くとふと気づいてしまいます。
「このままでいいのか?」
給料が上がっても、役職がついても、満たされない──
それは“内発的な意味づけ”が弱まっていることが原因かもしれません。
心理マネジメントの基本は、「無理にやる気を出す」ことではありません。
まずは、自分の内面を丁寧に観察すること。
なぜ、今やっている仕事が“空っぽ”に感じるのか?
かつて熱中していた頃と、何が変わったのか?
他人と比較しすぎて、自分の価値を見失っていないか?
これらの問いを通して、自分の「やる気スイッチ」がどこにあるのかを探ることができます。
“虚無感”はただのサインです。本当の問題はもっと奥にあることが多いのです。
やる気・モチベーションを「再起動」する3つの実践法
やる気を取り戻すには、難しいことをする必要はありません。
以下の3つを意識するだけでも、心の霧が少しずつ晴れていきます。
1.「ありがとう」と言われた体験を思い出す
→ 自分の仕事が誰かの役に立った記憶は、内発的モチベーションの宝庫です。
2.未来の自分に手紙を書く
→「このまま10年後を迎えたらどうなるか?」と想像すると、自分にとって本当に大切な価値が見えてきます。
3.“意味を奪う情報”から離れる
→SNSやニュースで他人の成功ばかり見ていると、心が摩耗してしまいます。意識的にデジタルデトックスする時間を取りましょう。
まとめ:「意味の再定義」こそが、モチベーションの源泉
「やる気が出ない」「働く意味が見えない」という感覚は、誰にでも訪れるもんです。
でも、そこから回復する道はたしかにあります。
それは、「意味の再定義」です。
心理学や自己観察の視点から、「私は何のために働くのか?」という問いに向き合いなおす。
その時間が、次のステージに向かうための“心のリカバリー期間”なのかもしれません。
「やる気が出ない自分」に焦らず、責めず、
むしろその状態を「変化の予兆」として捉えます。
そんな優しいまなざしが、やがてあなたのモチベーションをもう一度灯してくれるはずです。
画像引用:O-DAN