職員が、何度もため息をつく。
何も言われていないのに、なぜかこちらが責められている気になる。
――それ、不機嫌ハラスメントです。
まさに職場で不機嫌ハラスメント(ため息、報連相なし)を受けました。
職場で、
・何度もため息をつかれる
・話しかけると空気が重くなる
・こちらが何か悪いことをした気分になる
みなさんも、そんな経験はありませんか?
あなたが感じたモヤモヤは、気にしすぎでも、弱さでもありません。
それは「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」と呼ばれる、心理的な圧迫行為です。
不機嫌ハラスメントの一番やっかいな点
不機嫌ハラスメントの怖さは、言葉がないことです。
怒鳴られるわけでも、叱責されるわけでもない。
でも、
- ため息
- 無言
- 露骨な不機嫌オーラ
これらによって、周囲の人間が勝手に萎縮し、気を遣い、心を削っていく。
そして多くの人が、こう思ってしまいます。
「自分が悪いのかな」
「何かミスしたかな」
「もっと頑張らないと」
ここが最大の罠です。
職員の不機嫌は、あなたの責任ではありません
心理マネジメントの視点で言うと、
感情のコントロールは“個人の責任”です。
職員が不機嫌なのは、
- 仕事のストレス
- 私生活の問題
- 性格的な未熟さ
いずれか、もしくは複合です。
あなたが原因である可能性は、実はとても低いです。
それにも関わらず、
ため息という「非言語の圧」を使って、周囲に感情処理をさせる。
これは、無自覚でもハラスメントです。
心を守るための心理マネジメント術①
「これは相手の感情だ」と線を引く
まずやってほしいのは、心の中でこうラベリングすること。
「あ、今この人は不機嫌を“撒き散らしている”だけだな」
感情は感染します。
でも、境界線を引けば、同調する必要はありません。
ため息が聞こえた瞬間に、
深呼吸を1回
心の中で「私の問題ではない」と言う
これだけでも、ダメージは大きく減ります。
心理マネジメント術②
「察しようとしない」勇気を持つ
不機嫌ハラスメントが成立するのは、
周囲が“察して動く”からです。
察しない=冷たい、ではありません。
察しない=健全な距離感です。
不機嫌でも、業務は淡々と
必要な報連相だけを事務的に
感情のフォローはしない
これは防衛であり、反抗ではありません。
心理マネジメント術③
「自分の感情」を後回しにしない
ため息を浴び続けると、
- イライラ
- 不安
- 自己否定
が、静かに溜まっていきます。
帰宅後や休憩中に、こう問いかけてください。
「私は今、何を感じた?」
「本当はどうしたかった?」
言語化するだけで、心は整理されます。
これは、感情のセルフケアです。
最後に:あなたは悪くない
職場で一番つらいのは、
「怒られること」よりも、
理由のわからない不機嫌に晒され続けることです。
もし今、
「自分が弱いのかな」
「我慢が足りないのかな」
そう思っているなら、はっきり言います。
あなたは弱くありません。
不健全な環境に、ちゃんと傷ついているだけです。
この文章が、
同じように“ため息”で心を削られている誰かの、
小さな救いになれば嬉しいです。
画像引用:O-DAN