Python3エンジニア認定実践試験に出てくるであろうメソッドを一覧にまとめました。
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1.組み込み関数(Built-in Functions)
・print()
標準出力に文字列や値を表示するための関数。
例: print(“Hello, World!”)
・input()
標準入力から文字列を取得するための関数。
例: name = input(“Enter your name: “)
・len()
オブジェクトの長さ(要素数)を返す。
例: len([1, 2, 3]) は 3 を返す。
・type()
オブジェクトのデータ型を返す。
例: type(42) は を返す。
・str(), int(), float(), bool()
型変換を行う関数。
例: str(123) は “123” に変換する。
・list(), tuple(), set(), dict()
それぞれリスト、タプル、集合、辞書を生成する。
例: list(“abc”) は [‘a’, ‘b’, ‘c’] を返す。
・max(), min(), sum()
リストやタプルなどのデータから最大値、最小値、合計値を返す。
例: max([1, 2, 3]) は 3。
・round(), abs()
数値を丸めたり絶対値を取得する。
例: round(3.14159, 2) は 3.14。
・range()
整数の範囲を生成するイテラブルオブジェクトを作る。
例: range(3) は 0, 1, 2。
・sorted(), reversed()
順序をソートしたり逆順にする。
例: sorted([3, 1, 2]) は [1, 2, 3]。
・zip()
複数のイテラブルをまとめてタプルを生成する。
例: zip([1, 2], [‘a’, ‘b’]) は [(1, ‘a’), (2, ‘b’)]。
・map(), filter()
map は関数を適用し、filter は条件に一致する要素を抽出する。
例: map(str, [1, 2, 3]) は [‘1’, ‘2’, ‘3’]。
・any(), all()
真値を確認する関数。any は1つでも真なら真、all は全て真なら真を返す。
・enumerate()
インデックスと要素のペアを返すイテレータを作成する。
例: enumerate([‘a’, ‘b’]) は [(0, ‘a’), (1, ‘b’)]。
・open()
ファイルを開くための関数。
例: open(‘file.txt’, ‘r’) は読み取りモードでファイルを開く。
・help()
組み込み関数やオブジェクトのヘルプを表示する。
2.リスト関連のメソッド
・append()
リストの末尾に要素を追加する。
例: [1, 2].append(3) → [1, 2, 3]
・extend()
他のイテラブルの要素をリストに追加する。
例: [1, 2].extend([3, 4]) → [1, 2, 3, 4]
・insert()
指定した位置に要素を挿入する。
例: [1, 3].insert(1, 2) → [1, 2, 3]
・remove()
最初に見つかった指定値を削除する。
例: [1, 2, 1].remove(1) → [2, 1]
・pop()
指定したインデックスの要素を削除し、その値を返す。
例: [1, 2, 3].pop(1) → [1, 3]
・index()
指定した要素のインデックスを返す。
例: [1, 2, 3].index(2) → 1
・count()
指定した要素の出現回数を返す。
例: [1, 2, 1].count(1) → 2
・sort()
リストを昇順に並べ替える。
例: [3, 1, 2].sort() → [1, 2, 3]
・reverse()
リストの順序を逆にする。
例: [1, 2, 3].reverse() → [3, 2, 1]
・clear()
リストの全要素を削除する。
例: [1, 2, 3].clear() → []
3.文字列関連のメソッド
・split()
文字列を指定した区切り文字で分割しリストを返す。
例: “a,b,c”.split(“,”) → [‘a’, ‘b’, ‘c’]
・join()
リストやタプルの要素を連結して文字列を作る。
例: “,”.join([‘a’, ‘b’, ‘c’]) → “a,b,c”
・replace()
部分文字列を置換する。
例: “apple”.replace(“a”, “o”) → “opple”
・find(), rfind()
部分文字列の最初(最後)の位置を返す。見つからない場合は -1 を返す。
・index(), rindex()
部分文字列の最初(最後)の位置を返すが、見つからない場合はエラーをスローする。
・startswith(), endswith()
文字列が特定の部分文字列で始まるか終わるかを判定する。
・upper(), lower(), capitalize(), title()
大文字化、小文字化、先頭文字を大文字に、単語の各単語の先頭を大文字に変換する。
・strip(), lstrip(), rstrip()
文字列から空白や指定した文字を削除する。
・isalpha(), isdigit(), isalnum(), isspace()
アルファベット、数字、アルファベットまたは数字、空白文字の判定を行う。
4.辞書関連のメソッド
・keys()
辞書のすべてのキーを取得する。
例: {“a”: 1, “b”: 2}.keys() → dict_keys([‘a’, ‘b’])
・values()
辞書のすべての値を取得する。
例: {“a”: 1, “b”: 2}.values() → dict_values([1, 2])
・items()
辞書のキーと値のペアを取得する。
例: {“a”: 1, “b”: 2}.items() → dict_items([(‘a’, 1), (‘b’, 2)])
・get()
指定したキーの値を取得する。キーが存在しない場合はデフォルト値を返す。
例: {“a”: 1}.get(“b”, 0) → 0
・pop()
指定したキーとその値を辞書から削除し、値を返す。
例: {“a”: 1}.pop(“a”) → 1
・update()
他の辞書やキー・値ペアで辞書を更新する。
例: {“a”: 1}.update({“b”: 2}) → {“a”: 1, “b”: 2}
・clear()
辞書のすべての要素を削除する。
例: {“a”: 1}.clear() → {}
5.集合(Set)関連のメソッド
・add()
集合に要素を追加する。
例: {1, 2}.add(3) → {1, 2, 3}
・remove()
指定した要素を削除する。要素が存在しない場合はエラーになる。
例: {1, 2}.remove(1) → {2}
・discard()
指定した要素を削除する。要素が存在しない場合でもエラーにはならない。
例: {1, 2}.discard(3) → {1, 2}
・pop()
集合から任意の要素を削除し、その値を返す。集合が空の場合はエラーになる。
例: {1, 2}.pop() → 1(順序は保証されない)
・clear()
集合のすべての要素を削除する。
例: {1, 2}.clear() → set()
・union()
2つ以上の集合の和集合を返す。
例: {1, 2}.union({3, 4}) → {1, 2, 3, 4}
・intersection()
2つ以上の集合の共通部分を返す。
例: {1, 2, 3}.intersection({2, 3, 4}) → {2, 3}
・difference()
現在の集合から他の集合に含まれる要素を除いた差集合を返す。
例: {1, 2, 3}.difference({2, 3}) → {1}
・symmetric_difference()
2つの集合のうち片方にだけ含まれる要素を返す。
例: {1, 2}.symmetric_difference({2, 3}) → {1, 3}
6.ファイル操作
・open()
ファイルを開くための関数。モード(例: ‘r’ 読み取り、’w’ 書き込み)を指定できる。
例: open(‘file.txt’, ‘r’)
・read(), readline(), readlines()
ファイルの内容を読み取るためのメソッド。
read() は全体を文字列として読み込む。
readline() は1行を読み込む。
readlines() は全行をリストとして返す。
・write(), writelines()
ファイルに内容を書き込む。
write() は文字列を1つ書き込む。
writelines() はリストの内容をまとめて書き込む。
・close()
ファイルを閉じる。リソースを解放するために必要。
7.エラーハンドリング
・try, except, else, finally
例外処理を行う構文。
try ブロック内でエラーが発生した場合に except で処理を定義する。
else はエラーが発生しなかった場合に実行される。
finally はエラーの有無に関係なく実行される。
・raise
独自の例外を発生させる。
例: raise ValueError(“Invalid value”)
8.モジュール・ライブラリ
・import, from … import
モジュールをインポートして利用する。
例:
import math
from random import randint
python
コードをコピーする
import math
from random import randint
・os
ファイル操作や環境変数の取得など、OSと対話するためのライブラリ。
例: os.listdir(‘.’)
・sys
Pythonの実行環境に関する情報を取得できる。
例: sys.argv
・math
数学関数を提供するモジュール。
例: math.sqrt(16) → 4.0
・random
ランダムな値を生成するためのモジュール。
例: random.randint(1, 10)
9.その他
・リスト内包表記
リストを簡潔に生成する方法。
例: [x**2 for x in range(5)] → [0, 1, 4, 9, 16]
・ジェネレータ
yield を使って値を逐次生成する関数。
例:
python
def gen():
for i in range(3):
yield i
・デコレータ
関数を修飾して動作を拡張するための仕組み。
例:
python
def deco(func):
def wrapper():
print(“Before”)
func()
print(“After”)
return wrapper
・クラスとオブジェクトの基本的な理解
クラスはオブジェクトを定義するための設計図。
init: オブジェクトの初期化。
str: オブジェクトを文字列化するときの振る舞い。
repr: デバッグなどでオブジェクトの表現を返す。
例:
python
class Person:
def init(self, name):
self.name = name
def str(self):
return f”Person({self.name})”
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